ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2018.3.27 03:19

証言拒否とかみ合わなさ

午前中の佐川宣寿氏の証人喚問、
改ざんが起きた時期や、誰が誰にどう指示して行われたか、
いつ改ざん前の決裁文書を見たのかなどはすべて証言拒否
するのに、安倍夫妻と官邸の関与だけはビシッと否定。

ただ、この否定は、
「私が勉強した中においては」
とエクスキューズがついてたな。
実際に値引き交渉が行われた際の理財局長は前任の迫田氏で、
佐川氏は、問題が発覚してから文書や資料を読んで把握し、
部下から上がってきた答弁書を読み込んで答弁に立つという
役割なわけだから、「勉強した」ということになるわけだけど、
その、自分のもとに上げられた資料や答弁書が本当に正しいか
どうかには答えていないし、
当時は月曜から金曜まで国会対応のため、
「連日連夜、朝まで休むことのできない中、余裕がなく」、
《勉強しきれていない部分》があったんじゃないか?
という逃げ道あり。

あと、「昭恵夫人の関与がなかったとなぜ断言できるのか」
と聞かれたときも、
「自分の在任中は個別案件に関わることがなかったから…」
みたいなことを言って逃げようとして、完全に破綻してた。
昭恵夫人の関与があったかもしれない時期は、
佐川氏の在任中ではなく、迫田氏の在任中のことだというのは
人事の時系列で明らかになっているのだから、
この答え方だと、
「自分の在任中は関わってないから、
昭恵夫人の関与がなかったと断言することはできない」
という意味になる。

明確に昭恵夫人を守りながら、理財局の責任にして尻尾として
切られる方針のようだから、
質問の中にこまかいカラクリを仕掛けて、証言の齟齬を引き出す
しかないって感じ。仕掛けが細かすぎて、普通に聞いていたら
意味がわからないよね。
でも午後も見てみよう。

って、昨夜寝そびれて、もうショボショボして限界だけど、、、

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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